笑えないくらいの円安に進むニホン

笑えないくらいの円安に進むニホン

 

悪い円安という言葉が、今年の流行後になりそうです。新しい資本主義ということで、円安、資産価値の低い日本になれば、これは、一体どういうことなんだと思うのです。たしかに、金融の世界では、円が安くても高くても、相場を利用して商売をしている人から言えば、価格差が大きく出るときは、利益が上がるときということになります。ある意味、この激変する円安は、チャンスと捉える投資家も多くいるかと思います。

 

ここで問題なのは、金融投資家のマネーゲームに、普通の商売をしている人は、ついていけないといえます。日本企業の多くが輸入よる調達をしている企業も多いことから、一気に円安になれば、仕入れ価格の高騰が止まらないということもいえますが、もっと困るのが、大体、貿易の商品を発注して、海外生産して、日本に届くまで、2ヶ月から半年かかるものがありますので、これだけ円相場が変動すれば、貿易業者は、価格設定が決められず、下手をすれば、大赤字になります。正直危なくて、円建てでの商売をしたくないといえます。

 

ドル建てで海外の仕入先に対して決済する場合ですと、日本への請求書もドルで書きたいのですが、円で見積もりをつくっていると、これだけ変動されると、100円台だった円相場が140円に近づくことになっている今は、正直、ドル建ての仕入れ業者は、死にます。これ以上自体です。

よって海外仕入れに依存していた日本企業は、この円安で大赤字になります。見積もり金額を契約途中で急に上がられないということいえます。

 

正直、日本円の価値をなくす原因になります。そんなに変動するなら、日本国内の決済も、ドルやユーロで決済してくれと、顧客に言いたくなります。

それが、日本円の信用をなくすことになります。

 

この円安は、日本円の信用を自国民からも信用をなくす危機的な状況になりかねないということです。金融と普通の商売は違うのです。