中国における巨大企業経営者の結末

【中国における巨大企業経営者の結末】

中国における独占禁止に対する考え方を見ていて思うことは、企業が巨大化して、その経営者の影響力が政府にも大きく及ぼすようになれば、その企業を解体するという方向性に転じています。

資本主義をどんどん導入してビジネスで成功することは、美徳だということを強調してきた中国ですが、中国企業が世界的な規模になってきたとき、当局からみて、政府の指導者よりも大きな影響力を及ぼす可能性が出てくれば、そのカリスマ経営者を潰す傾向がある。

たしかに、中国指導部のなかで、つぎなるカリスマ指導者を誰にするか?ということ、人材の問題があると言われている。

政治家よりも、企業家がそれ以上のカリスマ性をもって、国民意識を牽引する世界になれば、結論、経済の牽引とよりも、国家の体制維持の問題にもつながるために、中国は、質素な路線に一気に路線変更をしていることが言える。

アリババ経営者や恒大集団の経営者は、それだけ大きい影響力をもつようになったことが、法律、制度もって強大企業であっても簡単に太刀打ちできなくなるということを示していると思わる。

いずれにしろ、資本主義経済を取り入れ、民間企業の巨大化をしているが、やはり、自らの政府の指導者に変わるような巨大な影響力をもつ経営者が出てくることは、国家を維持する上で、排除されるという動きといえます。

企業は巨大化するよりも、細分化、分割可して、目立たないことが大切であるという意味でしょう。