上海のロックダウンを終えて、その後の世界は?

上海のロックダウンが終了したというニュースが流れています。しかし、今回のロックダウンの結果、上海市民のなかでは、今回の政府の政策が本当に良いのか?という疑問を持っているものが多くいるという。たしかに、自由を好む上海人、自宅軟禁状態で2ヶ月半も監禁して、食糧難という経験をすれば、また、どうようなことがあったら困るということで、逃げ出す人は増えるだろう。

上海は、もともと上海人以外に、新上海人といわれる外地から来て、就学、就業によって上海に在住している外地出身の富裕層も多数存在しており、中国でのトップクラスの自由都市とおもって、上海に住み着いたが、結論、あまりに強い政府の強硬策があったということで、上海に対する、この街にいる価値を感じられないという人が増えると考えられる。

 

中国人は、政府やお上から拘束を嫌い、自由を求めて世界を移動する国民性があります。華僑というのは、もともと中国大陸から追われた福建省や広東省などの沿岸都市の漢民族が中心となって、東南アジアを拠点に活動したというのが、華僑文化です。

上海でなくてもいいんじゃないか?という風潮がでれば、高い物価と高い不動産価格を維持していた上海の中心地の価値は、崩壊する可能性があると考えられます。

ただ、中国は人口が多く、上海の中心地といっても中心地から直径30Km圏内が不動産価格は、高騰していますが、郊外はそこまで高いわけでありませんが、本当の中心地は、値下がりは考えづらいですが、上海の郊外は、以前ほど高い値段がつかないかもしれません。

今回のゼロコロナ政策の結果、変革のときがきているのかもしれません。

ロックダウン上海のはなし

ロックダウン上海のはなし
上海について、最近気になるので、この前は、上海在住の上海人の知人に話を聞いてみた。今度は、上海在住の日本人の知人からたまたま連絡があったので、話を聞くことにしました。
上海のロックダウンで、食料不足で大変ではないか?という質問に、「その方のマンションには、1ヶ月半で5回の配給が政府からあったので、食料は底をついていない」という説明だった。
だが物価の上昇で家賃が上がって困っている?という話があった。
なんとも上海らしいのですが、今回のロックダウンで上海の物価は、10倍ほどに値上がりしているという話があった。多くは、ネットスーパーにような宅配サービスの利用のようであるが、大都市がいくつもロックダウンしていることで、上海近郊の物流は完全に停滞しており、物流がうまく行っていない。製造業者も生産工場を締めているので、在庫を高く売っているのか、一気に物価上昇しており、同時にそれに便乗して家賃もねあげしているということである。
これでは、大変である。
自宅から出れなくて、物価が高くなり、収入源がなくなるという事態が起こっており、正直、たまらないという状況であるといえる。
いずれにしろ、この状況、早く収束することを祈っている。