ここ数年で、私のビジネスの方向性は大きく変わりました。
一昨年から、それまで行ってきた「日本企業の海外進出支援」というモデルから、外国企業や外国人の日本進出を支援するビジネスへと、180度方向を転換しました。

長年、中国を中心とした海外ビジネスに関わってきた私にとって、この転換は決して小さな決断ではありませんでした。しかし、世界の流れや日本を取り巻く環境を冷静に見ていくと、この変化は自然な流れであるとも感じています。

実際、日本国内では外国人の数が急速に増えています。観光客だけでなく、ビジネス目的で日本に来る外国人も増えており、外国企業が日本に拠点を設けたいという相談も年々増えています。こうした流れの中で、外国企業が日本に進出する際には、様々な壁が存在します。会社設立、不動産、オフィス、ビザ、税務、銀行口座、ビジネスパートナー探しなど、日本独自の制度や慣習が多く、外国企業にとっては決して簡単な環境ではありません。

そこで私たちは、外国語で対応しながら、外国企業や外国人が日本でビジネスを行うためのサポート事業を本格的にスタートしました。昨年度からこの分野に力を入れてきましたが、実際に仕事として形になり始め、手応えを感じています。

思い返せば、20年ほど前に起業した頃には、このようなビジネスモデルはほとんど想像していませんでした。当時は、日本企業が中国やアジアへ進出することが大きなテーマであり、日本から海外へという流れが主流でした。しかし現在は、その流れが逆転し始めています。今ではアジアの企業が力をつけ、経済力も大きく成長し、日本市場に注目する企業が増えてきました。

私たちが若い頃、日本は「豊かな国」として世界から見られていました。確かに当時の日本は経済的にも非常に強く、多くの企業が海外へ進出していきました。しかし、現在の世界を見渡してみると、アジア各国の企業が大きく成長し、経済的な存在感も急速に高まっています。

最近では、日本は円安で物価が高騰していると言われています。しかし、海外の視点から見ると、日本は依然として「コストパフォーマンスの高い国」として認識されています。特にアジアや欧米の一部の国と比較すると、生活コストやビジネスコストが相対的に低く、さらにサービスの質や安全性、インフラの整備などを考えると、日本は非常に魅力的な国だと言えます。

正直なところ、日本人の感覚からすると「日本が安い国になっている」という事実には、少し複雑な気持ちもあります。かつて世界でもトップクラスの経済大国だった日本が、価格面で海外より安いと評価されることには、どこかショックを感じる部分もあるでしょう。

しかし、ビジネスという視点で考えると、この状況は大きなチャンスでもあります。
価格と品質のバランスが非常に優れている国という評価は、世界の投資家や企業にとって大きな魅力になるからです。

日本は治安が良く、インフラが整い、サービスレベルも高く、そして文化的にも魅力のある国です。さらに、食文化や観光資源、都市の魅力など、多くの価値を持っています。こうした要素を総合的に考えると、日本はまだまだ世界に対して強い魅力を持っている国だと言えるでしょう。

つまり、日本の「良い点」をしっかりと理解し、それを海外に向けて伝えていくことは、非常に価値のあるビジネスになると考えています。

外国企業が日本でビジネスを始める際には、多くのサポートが必要になります。
不動産、会社設立、投資相談、人材、ビザ、ビジネスネットワークなど、さまざまな分野をつなぐ役割が求められます。私はこれまでの中国ビジネスや国際ビジネスの経験を活かしながら、日本と海外をつなぐ橋渡し役として、これからもこの分野の仕事を広げていきたいと思っています。

世界は今、大きく変化しています。
国と国の関係、経済の流れ、ビジネスの方向性も、これまでとは大きく変わりつつあります。

そのような時代だからこそ、変化を恐れるのではなく、新しい流れを理解し、その流れの中で新しい価値を作ることが重要なのではないでしょうか。

日本と世界をつなぐビジネス。
その可能性は、これからますます広がっていくと感じています。

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