AIコーディング企業Cognition AIは2026年9月8日、シリーズEで20億ドルを調達し、企業評価額が480億ドルになったと発表した。Reutersによると、今回のラウンドにはAndreessen HorowitzとAccelが新規投資家として参加し、Founders Fund、General Catalyst、Avenirなど既存投資家も加わった。
Cognitionは、自律型ソフトウェアエンジニア「Devin」で知られる。一般的なコード補完AIが開発者の入力に対してコード候補を提示するのに対し、DevinのようなAIエージェントは、与えられた目的をもとに計画を作り、コードを書き、テストし、修正しながら複数工程を進めることを目指している。
同社によると、年間換算のランレート売上高は2026年5月時点の4億9200万ドルから約9億ドルまで増加した。今回の480億ドルという評価額は、5月に10億ドルを調達した際の260億ドルから約4カ月で大幅に上昇したことになる。
投資家がAIコーディング分野へ巨額資金を投入する背景には、ソフトウェア開発がAIによって大きく効率化されるとの期待がある。企業にとって、開発期間の短縮や既存コードの保守自動化は大きな経済効果を持つ可能性がある。一方、AIが生成したコードの品質、セキュリティ、ライセンス、知的財産、障害発生時の責任分担など、実運用上の問題も残る。
Microsoft傘下GitHub、OpenAI、Anthropic、GoogleなどもコーディングAIを強化しており、Cognitionは巨大企業との競争に直面する。今後はコードを生成できるかではなく、要件理解から設計、テスト、デプロイ、障害修正までの工程をどこまで安全に自律化できるかが、AI開発ツール市場の競争を左右する。
出典
Reuters