Appleは2026年9月9日、同社初となる折りたたみ式スマートフォン「iPhone Duo」を発表した。Reutersによると、米国での価格は1999ドルからとなり、長年Samsung、Huawei、Xiaomiなどが製品を投入してきたフォルダブルスマートフォン市場へAppleが正式に参入する。
Duoは折りたたんだ状態では通常のスマートフォンとして利用でき、開くと7.6インチの大型画面になる。携帯性を維持しながら、動画、Web、文書、ビデオ会議などをより大きな画面で利用できる点を訴求する。Appleにとっては2017年のiPhone Xでホームボタンを廃止して以来、iPhone本体の形状における大きな変更の一つとなる。
この製品が注目される理由は、Appleが単に新しい端末を追加しただけではなく、成熟したスマートフォン市場で平均販売価格を引き上げる戦略を示した点にある。世界のスマートフォン普及率が高まり、買い替え周期も長期化する中、メーカー各社はAI、カメラ、ディスプレー、端末形状などで高付加価値製品を作る必要に迫られている。
Appleの参入は部品サプライチェーンにも影響する。折りたたみディスプレー、ヒンジ、薄型バッテリー、筐体材料など、従来のiPhoneとは異なる部品への需要が拡大する可能性がある。また、アプリ開発者には折りたたみ時と展開時で異なる画面サイズへ対応する新しいUI設計が求められる。
一方、1999ドルという価格は一般的なスマートフォンと比べて高く、折りたたみ端末が大衆市場へ広がるかは未知数だ。今後は販売台数だけでなく、AppleがDuoの形状をどこまで標準的なiPhone体験へ組み込み、アプリやサービス利用の拡大につなげられるかが注目される。
出典
Reuters